バナナ箱　〜バナナ　ハクナ　マタタ〜

こちらDole社謹製
極撰バナナが入っていた
ダンボール箱のお写真の出品です。

被写体のダンボール箱
ライオンキングからではなく
実家より下記参照のものが
まさにパンパンに詰められ
我が家にやってきました。

こちらのバナナ箱のお写真
大きさはＬ判
欲しい方がおられましたら、
厳重に封筒に入れ
郵便で発送いたします。


我が敬愛する母君は
娘に荷物を送りつけるのが大好きだ。
何が必要かなんて前もって聞くはずもなく、
ある日突然、
何の予告もなく、
最大容量の限界にチャレンジした重さのものが
どんと届く。
箱は何でお気に入っているのかわからないが
いつもバナナ箱だ。
私はいつもこのバナナ箱が届くと
「バナナ　ハクナ　マタタ」と
三回唱え、つよい心で開封する。
蓋を外すと
まずは四方が青竹で補強されている。
竹を切らされたのは父であろう。
青竹により自重による崩壊を免れた箱には
祖母が作ったお米、野菜が満載されている。
そして、
かじったパンも満載されている。

地元にしかないパン屋が幼少時に大好きで、
何十年経った今も
私の好物を上書きしてくれない母。
米、野菜では重量の微調整が難しく、
また緩衝材としてもそこのパンを使うのだ。
その隙間埋めのパンすらも
数g多ければ端をかじって調整してくる。

荷詰めをしている光景が目に浮かぶ、
父は母、祖母に急かされ
息を切らし山から竹を切って来、
祖母は自作の米、野菜を丁寧に包み
最高司令官の母の指令のもと、
3人で秤とにらめっこしながら
あーだのこーだの
荷詰めをしているのだろう。
そして最終の段に、
三人でパンの端をかじりかじり微調整をし、
バナナなんて一本も入ってない箱に
バナナと印刷された蓋を冠せるのだろう。

いつから家訓になったのか
「クリームを残せば全て良し」
の法則にのっとったパンは
いつも両端を食べられ、
中心のクリーム部分は残されている。
これもまた変わってはいるが、
家族の愛の形であろう。


このかじる行為
ひょっとすると
バナナではなく
アップルのロゴマークを
オマージュした行動かとも推考している。
次に何をかじられ送ってくるのか
「バナナ　ハクナ　マタタ」と唱えながら
楽しみにはしている。

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